1999年、67歳の時にNHKのドキュメンタリー番組で一躍名声を博し、その後コンサートやCD、書籍、テレビ出演などで活躍したピアニスト、フジコ・ヘミングさんが、2024年4月21日未明にすい臓がんのため92歳で亡くなったことが、5月2日にオフィシャルサイトで発表されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

速報:
NHKはフジコ・ヘミングさんを偲び、5月4日(日)に過去の番組を再放送することを発表しました。
午前11時からはBSで、「フジコ・ヘミング ショパンの面影を探して」と題された番組が放送されます。これは彼女がショパンと縁のあるスペイン・マヨルカ島を訪れた旅を追ったものです。
午後10時からはEテレで、1999年に大反響を呼んだドキュメンタリー番組「フジコ あるピアニストの軌跡」が放送されます。

フジコ・ヘミングは、ドイツベルリン生まれのピアニストで、東京でクロイツァーに師事し、17歳でデビューしました。東京音楽学校(現東京芸大)在学中には毎日コンクールで入賞し、卒業と同時に演奏活動を始めました。30歳でベルリン国立音楽学校に留学し、ブルーノ・マデルナに認められて彼のソリストとして活躍しましたが、耳の疾患のため引退を余儀なくされました。95年に帰国し、98年に復帰コンサートを開催しました。その後、99年にNHKのドキュメンタリー番組で一躍名を馳せました。

フジコ・ヘミングに関連するCDなどの主なディスク情報は以下の通りです(2024年5月2日現在):

- デビューアルバム: 200万枚を売り上げました。